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当サイトは、霖之助・美鈴・輝夜!
そしてルーミア・魔理沙を応援しています!




というわけで、支援SSとりあえず二人分。美鈴、霖之助です。
若干のCP要素あり。苦手な方はご注意。













前に拍手か何かで霖之助に自己投影して
CPネタばっか書くんじゃねーよみたいなこと言われたことありますが。










はっきりいえば、してませんよ。












霖之助自体に萌えてるのに、
なんで自己投影なぞする必要があるのかと。












まぁそんな愚痴なんてどうでもいいですね。
それではどうぞ。美鈴と霖之助SS。

「静かに、ゆっくりとそれはクる A面」


・・・・しかしまぁ。これははたして支援SSなのだろうか。















――トン、トン、トン、トン、トン……

妙な音とともに、僕は眼を覚ました。日の光りの温かさに身を委ね、ぼんやりとしている内にいつのまにか寝てしまったらしい。
まぁ、どうせ客なんて滅多に来るものじゃない。このまま二度寝を始めたって何の問題も―ー

――カランカラン

「こんにちわー!」

扉が開くと同時に、元気な声が店の中に響いた。そちらに顔を向けてみると、そこにニコニコとした顔で立っていたのは紅魔館の門番、紅美鈴さんだった。
まさかお客が来るなんてね。よかった、二度寝しないで。

「やぁ、いらっしゃい。ひさしぶりだね。仕事の方は大丈夫なのかい?」
「今日は非番なんですよ。いい天気だから引き籠ってるのももったいないなぁ、と思って。来ちゃいました」

美鈴さんは今までに2回か3回ほどこの店に訪れてくれている「物を買ってくれている」お客さんだ。これはとても重要なこと。
大概は冷やかしだったり、脅しのような形でも物を持っていく客(そう呼ぶのも何やら少しくやしい気持ちではあるが)が多い中で、
彼女はきちんとお金を払ってくれる、もしくは対価となりえるものを持ってきてくれるのだ。

「そうかい。今日は何を買いに来てくれたんだい?」
「暇なんでお話をしに来ただけです。言わば冷やかしです」

……………………………………。

お客さんだと思ってたのに……。




――トン、トン、トン、トン、トン……

さっきから、この音は何だろう? 台所の方から聞こえているようだが。
気になりはするが……まぁ、美鈴さんが帰ったら見てみることにしよう。

「それにしても、相変わらずこの店はモノがいっぱいありますね。地震とか来たら大変なことになりそうですけど」
「それに関しては問題ない。外の世界ではどうやら地震というものは頻繁に起こっているらしくてね。
 つまり、地震は忘れられることがない。よって幻想入りするはずもないから、幻想郷に地震が来ることもないってわけさ」
「なぁるほど! そういえばこっちに来てから一度も地震を体験したことありません!」
「そうだろうそうだろう」

……・ん? 今の発言からすると、美鈴さんは外の世界から来たということだろうか?
そういえば、紅魔館自体も外から来たという話だったな。美鈴さんはいつからあそこの門番なのだろう。

「でも……」
「ん? なんだい?」
「ここ、魔理沙さんや霊夢さんがよく来てますよね?」
「あぁ」
「弾幕ごっこもよくしてますよね」
「…………あぁ」
「地響きとか大丈夫なんですか?」
「次に弾幕ごっこを始めたら入店禁止にしよう」

その発想はなかったな……。

「いえ、大丈夫ですよ、きっと」
「えっ?」
「なんだかんだであの二人はこの店を気に入ってるみたいですもん。
 いつも弾幕ごっこをしてるときだって、魔理沙さんのマスタースパークや霊夢さんの陰陽玉が地面に向かって放たれないように、
 お互いに暗黙の了解で位置を調整しながら闘ってますから」

なるほど。それは気付かなかった。今までにも何十回と彼女らの弾幕ごっこを見ているというのに。まだまだ観察力が甘いかな。
それにしても美鈴さんはスゴいな。流石門番、といったところか。そう何回も彼女らの弾幕ごっこを見てるわけでも――

…………。

…………おかしいな。

過去に美鈴さんがこの店に来たとき――二人はいなかったような気がしたが。僕の思い違いだろうか。

――トン、トン、トン、トン、トン……

ふと、少し前に紅魔館のメイド長、十六夜咲夜が買い物にきたときの話を思い出した。

『最近、美鈴が妙なんですよね……』
『というと?』
『門の前に姿が見えないんです。なのに、低級妖怪や魔理沙が門の前まで来たときは、いつのまにかそこにいるんです。
 後者にはすぐやられちゃうんですけどね。……どうやら、どこかへ行っているようで。
 気を操る力で門の前に誰かの気配を察知して、その身体能力で即座に戻ってきているみたいなんですけど……』
『ふむ? 職務を果たしているならいいんじゃないか?』
『そういうわけにもいきませんわ。彼女の姿が門の前に見えるから、安心して館の仕事をできるというメイドたちもいますから。
 それに、やはり勤務時間中に無断でどこかへ行ってるのを黙認してるわけにも行きません。メイドたちの風紀も乱れてしまいますから』
『なるほど。それにしても妙な話だな。ずっと前に彼女が店に買い物に来てくれたときがあったが――仕事をさぼるような娘には見えなかったのに』
『えぇ。私もそう思います。だからますます妙で……。今日も私がこの店に来る前にも門の前にいませんでしたし』
『ふーむ』
『……前に妖怪が来たとき、門に近づいてから10秒ほどで現れたんですけど……彼女の身体能力からすれば、
 だいたい館からこの店までの距離だと推測できるんですけど。まさか、匿ってたりしてませんよね?』
『する必要も理由もないだろう』
『そうですよねぇ……』

本を片手に話半分で聞いてたから、すっかり忘れていたが。まさか、美鈴さんは……?

「そうそう霖之助さん。今日はお弁当を持ってきたんですよ!」

輝くような笑顔を見て、僕は頭に浮かんだ疑念を振り払った。そんなはずはない。こんな笑顔をできる人間が……そんなことをするなんて。

「おいおい、この店で食べるつもりなのかい? 埃だらけだよ?」
「奥を使わせてくださいよー」
「えぇ?」
「霖之助さんの分もありますよ!」
「ふむ」

――トン、トン、トン、ドンドンドンドンドンドンドンドン……

ほら、こんなにやさしい子じゃないか。なんて酷い人間なんだろうね僕は。
あんな疑念が頭をよぎるなんて……少しは物事に対する推測を自重しようかな。少しは。

「昨日の夜も、今日の朝も全然食べてないから、お腹が空いてると思って!」
「いや、僕は別に半分妖怪だから食べなくても――」












今何て言った?






『昨日の夜』?『今日の朝』? 僕は彼女にあったのは2,3か月振りだぞ?

「それにここ一か月の食事。偏ってるじゃないですか。1か月前の朝ごはんはお茶漬け。昼は魔理沙さんが作ってくれたお味噌汁とご飯を軽く。
 なのに夜はがっつり一人鍋! だめですよ! 29日前は――」

飽くまで優しい声色で、淡々と僕の一か月の間の食事のメニューを口に出す。
なんで知ってるんだ? なぜ?

「そういえば霖之助さんって意外と寝ぞう悪いですよね。昨日は4回も布団がずれてましたよ。
 一回一回直すのが結構大変だったんですよー? まぁ、4日前に8回も布団蹴飛ばしたときよりはマシですけど!」

ニコニコとしながら、狂った言葉を吐き出す彼女。まさか、夜も寝ないで僕を見ているのか?
朝も昼も夜も! ずっとずっと前から!?

「ほら、どうです? おいしそうでしょー!」

そういうと彼女はどこからか出した大きな弁当箱を机に置いて、ぱかりとそれを開けた。
確かにおいしそうだ。僕の好みの料理などが、箱の中にこれでもかというほどに詰め込まれている。
いやむしろ……僕の好物『だけ』が、箱の中に詰まっているのだ。問題は、問題は……どうして、僕の鉱物を知っているんだ!?

「ずぅっとずぅっと前から霖之助さんを『見て』、霖之助さんがよく食べるものばっかり詰めてみたんですよ! えへへ!」

逃げろ、逃げろ、逃げろ、逃げろ、逃げろ! 体の全神経が、僕に逃げろと叫んでいる。
この場にいてはいけない。ここからどこかへいかなければ、いかなければ――とんでもないことになると叫んでいるのだ。
目の前の女性から、いや、妖怪から流れ出るオーラが、一見普通のただの笑顔が、僕のすべてを飲み込もうとしている。唐突に、そんな感覚を得た。

――ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

「そうそう、意外とお客さん多いですよね、このお店。魔理沙さんとか霊夢さんとか紫さんとか文さんとか魔理沙さんとか霊夢さんとか紫さんとか文さんとか
 魔理沙さん霊夢さん紫さん文さん魔理沙さん霊夢さん紫さん文さん魔理沙さん霊夢さん紫さん文さん魔理沙さん霊夢さん紫さん文さん
 魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文
 魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文
 魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文魔理沙霊夢紫文」

途中から完全に眼の色を消して、自分に言い聞かせるかのようにつぶやいている。
彼女の表情からは、何一つ感情を読めない。強いていうならば、「空虚」。そんな感情が、彼女をただ包んでいる。
まるですべての感情をその胸の内に詰め込んで見えないようにしてしまっているかのよう。



あぁ。誰か教えてくれないか。



詰め込まれて、圧縮されて、濃縮されたその感情がこれから誰に向けられるのか。



「ひどいですよねぇ、みなさん。私のほうがここに滞在している時間はずっとずっと多いのに。
 私より仲良さそうに霖之助さんとしゃべってるんですもの。おかしいですよねぇ?
 絶対に。絶対に。絶対に絶対におかしいと思うんですよ!」

――今だ。彼女は僕の方を見ていない。箸をその手にとって、ぶつぶつと何かをつぶやきながらそれをただ見つめている。今のうちに、こっそり店の外へ! 
音を立てないように、一歩一歩ゆっくりと後ろに下がって、店の外へ――

「だから霖之助さん。お喋りしましょう? 私といっしょに!
 楽しく、楽しくお食事しましょう?私といっしょに!」

――ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

そう叫ぶと、彼女は箸で器用にやけに大きいじゃがいもを蒸したものを掴んだ。

よし、まだ気付かれていないようだ。このまま逃げて、魔理沙か霊夢の家へ――

「どこいくんですか?」

!?

な、何故気付かれたんだ!? 彼女の顔は――

「う……!」

顔しか見ていなかった。あぁ、そうだ。すっかり忘れていた。



彼女は、ずっとずっと前から、僕を「見」続けていたんだ。

寝ることもせず、ただただひたすらに! そんな彼女が、一瞬でも逸らすはずがなかった。





濁りきったあの「瞳」を――!




「ほら、こっちに来てください! ……いえ、やっぱりいいです。私が行きますから」

箸でじゃがいもを掴んだまま、彼女は僕のほうに近づいてきた。逃げ――!? 足が、足が動かない!? 
ぴくりとも動かせなくなった足を見ると、そこには長い長い針が刺さっていた。

「な……!?」
「せっかくの楽しいお食事の時間なのに、霖之助さんの足が勝手に動いてるみたいだったから――
 足の神経に向けて針を刺してみました! これで大丈夫ですね!」

馬鹿な、一瞬たりとも目を離さなかったのに! どんな速度で針を投げたというんだ!

「ほら、霖之助さん、あーん」

あーん、などといいながら――彼女は空いたほうの手を僕の口の中に突っ込み、下の歯を掴んで思いきり下に引っ張った。
ゴキリ、と顎が外れる音が響く。そして、彼女は、その右手の箸の先でつかんだじゃがいもを、僕の口の中に突っ込んだ。

「どうです、おいしいでしょ?」

顎が外れているのに、噛めるわけがないじゃないかッ……!

「ほら、早く飲み込んでください♪ まだまだ、食べ物はあるんですからー」

やめてくれ、押し込まないでくれッ! 息が、でき、な…………



――ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク……



















「げほ、ごほっ! はぁ、はぁ……気絶、していたようだね……」

どうやら、呼吸困難に陥って意識を失っていたらしい。頭だけを上げてキョロキョロと周りを見渡すと――そこには、誰もいなかった。
おかしいな、美鈴さんはいったい何所に? いや、ここは彼女を探さずに逃げたほうがいいのか?
ひょっとしたら、まだこの家の中にいるかもしれない。だが、足の針はいまだに抜けていない。
魔法の森の中を這って何処かへ逃げる自信など、まるでない。……こうなったら、美鈴さんを説得するしかない。
聞いてもらえるかは分らないが、このまま待ってひどい目に合されるよりは、ずっとマシだ。

ズルズルと這いつくばりながら、匍匐前進で店の奥へと向かう。

そこにあったのは、料理。ちゃぶ台の上に、所狭しと「肉料理」が並んでいた。だが、僕が真っ先に目を奪われたのは――赤。
台所中にまき散らされた、真っ赤な真っ赤な血に――僕はこう叫ぶしかなかった。





「何があったんだッ……!」



――B面に、続く。

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